女でいたい!燃える恋がしたい40代主婦
夢語りの30代バイオレンスマン
20X X年4月
東海地方の40代のご婦人より相談の電話が入る。
電話で聞くと、かなり込み入っている様子で、且つ複雑で分かりにくかった為、メールにまとめてもらう様お願いしてみた。
登場人物 |
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依頼者 :山下好美仮名 40代後半 既婚者 |
交際相手:達也仮名 当時37歳 独身 |
私の裸の写真を何枚も撮りました
(個人情報は伏せつつ原文そのまま。※誤字脱字、文法は修正)
依頼人からの相談メール
今年の3月10日頃にネットのメル友募集と言うサイトで彼と知り合いました。
サイト上でのメールのやり取りは、たった一回で、彼はヤフーメールで三重県同士だし、個人的にやり取りがしたいと希望しました。
そして、ヤフーメールでのやり取りをはじめました。
彼のハンドルネームはジキルとハイド(仮名)でした。
そして、◯◯市で食事を一緒にしようと言う事で、初めての顔合わせは彼の地元の◯◯(地名)のイオンモール内でした。
彼は、仕事中で制服も着たままで、食事が済んだ後も、会社のトラックに沢山の◯◯◯◯◯◯(資材名)
を乗せて、やり残しの仕事を片付けてくるからと仕事に戻りました。
「こんな汚い格好で恥ずかしいけど、本当の僕の姿を見て欲しかったから。」
と言っていました。
その後、何度かデートを重ねていく内に、
2回目の性行為の時に、彼はリュックサックからデジカメを持ち出し、
私の裸の写真を何枚も撮りました。
私が、何度も
やめて!
と言っても耳も貸さず、何枚も撮りました。
私は顔を手で覆う様に隠すのが精いっぱいでした。
そして、行為のあと、彼から、携帯でも裸の写真を撮られました。
その時
「いいから笑え!にっこりしろ!」
と言われ、あまりのサディスティックぶりに、もう為す術もなく私は彼の言われるままに従いました。
その後、写真の事はお互い触れぬまま、ごく普通に食事をしたり、ドライブをしたり、当直の夜は私が彼の会社まで手作りの弁当を持って出向いたりと、仲良く付き合っていました。
・・・。
が、
4回目のデートの時あたりから、彼は
「親が自己破産してしまう、久居に住んでいる家も手離す事になる。
滞納している国に払う税金や弁護士費用等、沢山の金がいるんや、
引っ越し費用や裁判にかかる費用、俺は今、300万ためた金があるけど、
それを親にやっても、あと200万は足りないんや、
俺、2年前に離婚した嫁に930万も即金で払ってるんや。
その時も400万は自分の貯金、500万は銀行から借りて、必死で働いて、バイトもしてやっと返済して、そしてやっとためた300万も親にとられるわ。
泣けてくるわ。
なあ、好美、
俺と一生を共にしたいのなら、俺に200万貸してくれんか?」
と言い出しました。
私は
「そんな大金無理だわ」
と断りました。
が、
会うたびに、遠慮がちにすまなそうに彼は、
「100あったら それを俺の口座へ入れて担保にして、
100銀行から借りれると思うし、100なら一年位で、お前に返す事も出来るわ」
と言いました。
「俺はな、必然的な出会いが欲しいんさ、俺の倒れた時や困った時にお前に助けて貰い、そして助けられた恩返しに、お前のピンチの時には俺も絶対に助ける。
ちゃらちゃらした恋愛ごっこなんて俺は望んでなんかいない。
お互いが支え合う関係のな、大人の恋愛がしたい。
そして、好美といつか一緒に暮らして年をとっても支え合って行きたい。
この俺のピンチの時に助けてくれた女を、俺は絶対に見捨てる様な事はしない。
俺は結婚詐欺師でもペテン師でもない、真剣なんや好美、
どうか俺を救ってくれ、この通りやで。
俺と一生を共にと言うんなら、今 こんなに苦しんでいる俺を助けて。」
と、言われました。
何度かこんなやり取りが続くうち、私も彼を疑心暗鬼な気持ち半分、好きな気持ち半分という感じで何とかやり過ごしていました。
が、私も、彼とならこれからも上手くやっていけるという想いが強くなり、彼の真摯な態度にもほだされ、また、一年位でちゃんと返してくれるのならば、と思い
4月23日の土曜日に、それじゃ 例のマイクロチップ※(裸の写真)と引き換えなら、と100万円を貸す約束をしてしまったのです。
※マイクロチップとはSDカードの事でした。
実際のメール内容の一部
手渡した100万円
依頼人からの相談メール
そして土曜日の夕方
彼と、◯◯市にある「◯◯」と言う小さなキッチンで夕食を食べに行くと、そこのマスター(大将)と、カウンター越しに昔話をはじめました。
彼が何年かぶりの来店になる為、マスターも気を良くしておられました。
「久しぶりやなお前、親父さんに似てきたなあ」
「親父さん今も元気か?バブルの時はえらい儲けとったなあ」
などと彼に言うと
「あかん!今はもう全然あかんわ。みじめなもんやで!」
などとかわしていました。
そして彼が会計をすませている間、マスターが私に
「あの車ランチャ※イタリア車:正しくはランチアは乗っとってえらいやろ~」
と言い、私は
「はい、もう修理ばかりで。こないだもセルがいかれてエンジンかからなくて大変でしたよ。」
と少しだけ話しました。
彼は会計が済むと、ママさんに「あんた子供は?」と聞かれ
「子供?んなもんおらへんよ」
と言っていました。
私は、このお店のマスターや、ママさんの話ぶりから行くと、
達也の今まで私に話していた内容は、まるで嘘でもなかったんだと、すっかり気を許す位に彼を信じてしまいました。
そして、その後
付近のホテルに入り、二人で将来の夢を語りあったり、趣味の話をしたりと、楽しい時間を過ごしました。
不思議な事に彼は、その時ちっとも私にお金の授受を言い出さないのです。
私の方が気になり、
「お金を、、、」
と切り出してしまいました。
ワル男にハマる典型的なパターン
達也は、
「後でいいから」
と言い、結局、帰り際に私がランチャ※正しくはランチアの中で、100万円を渡すという形になりました。
あ~あ
しかし、本当なら
この100万円と引き換えに、彼は例のマイクロチップと免許証のコピーをくれる約束になっていたのに、
「ごめん 忘れて来たわ本当にごめん。5月4日が当直やで、その時に必ずな。
本当やで、借用書もちゃんと書くでな、安心してくれ。
俺は逃げも隠れもせん。お前を不幸になんかさせへん。借りた金も一年から遅くとも二年以内には、ちゃんと返すでな。
ありがとう。好美、本当にありがとう。この恩返しは必ず、、、感謝しとるで、好美。」
と、私の手を取り、真摯にお礼を言ってきました。
そして、私をK市まで送り届け、彼自身もY市の自宅付近まで戻ると、再び携帯電話から
「ありがとう。」
と感謝の意を述べるお礼を言ってきました。
私も、すっかり彼の真摯な態度に胸をうたれ
「うん、それじゃ必ず4日にチップを忘れないでね」
と念を押して電話を切りました。
そして翌日、彼と電話でささいな事で喧嘩になり、
夕べはあんなに、なごやかなやり取りをしたのにも関わらず、
彼は電話口で
「もう、お金は返すわ。そのままにしてあるで。」
「ちゃんと返すで、それでええやろ!」
と凄い勢いで、それだけ言うと一方的に電話を切られてしまいました。
その時、彼はサーフィンをしており、私の電話やメールが鬱陶しかったそうです。
当然、私も・・・たった12時間前は、あんなに感謝してたくせに、あまりの言われ様に、彼にメールをヒステリックに何通も送ってしまいました。
その日は、彼からは返事がありませんでした。
私は一応、パソコンのヤフーメールで彼に、怒らせて悪かったね、と謝罪のメールをしたためましたが、それでも彼からは返事はありませんでした。
完全に男ペース
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