プーチン大統領演説要旨

プーチン大統領演説要旨
こちらのTweetを参考に、新聞の切り抜きを読みやすいように書き写してみました。
プーチン大統領演説要旨 新聞切り抜き
プーチン大統領演説要旨 新聞切り抜き

ロシアのプーチン大統領が24日朝に行った演説の要旨は以下の通り。

 私は2月21日の演説で、米欧の無責任な政治家たちによって乱暴かつ無礼につくられている、我々の国への根本的な脅威について述べた。

 北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大と、その軍備のロシア国境への接近のことだ。

 我々がこの30年間、平等な安全保障の原則について主要なNATO諸国と合意に達しようと忍耐強く取り組んできたことは周知の通りだ。だが、NATOは、我々のあらゆる抗議と懸念にもかかわらず、着実に拡大している。繰り返すが軍用車両は、我々の国境のすぐ近くまで来ている。

 なぜこうしたことがおきているのだろうか。この無礼な態度はどこから出てくるのか。我々の利益と絶対的に合法的な要求に対する見下した姿勢は、どこから来るのだろうか。

 答えは明確だ。1980年代末にソ連は弱体化し、その後、あっさりと崩壊した。その際に起きた出来事の全ては、今日の我々にとって良い教訓だ。権力と意志のまひが、完全なる衰退への第一歩となることを説得力を持って示した。

 NATOは、国連安全保障理事会の制裁(決議)なしに、(1999年に)欧州のまさに中心部で航空機とミサイルを使用し、ベオグラードに対して血なまぐさい軍事作戦を実行した。我々はこれらの事実を思いださなければならない。

 イラク、リビア、シリアの事例もある。リビアに対する軍事力の違法な使用などは、国際テロの巨大な温床の出現を招いた。

 イラクでも法的根拠もなく侵略が行われた。イラクに大量破壊兵器が存在するといったような米国の情報を口実にした。これは、すべてデマ、ブラフだったと判明した。信じられないことだが事実だ。

 米欧が自分たちの秩序を確立しようとする世界中の地域では、血まみれの癒えることのない傷が、国際テロや過激主義の腫瘍が、生まれている印象を受ける。

 NATOは、当方に1インチも拡大しないと我々の国に約束した。繰り返すが、彼らはうそをついた。そのような不正行為は、国際関係の原則だけでなく、一般的な道徳の規範とも矛盾する。ここに正義と真実はあるだろうか。やむことのない、うそと偽善だ。

 我々の国は、ソ連崩壊後、新しい近代ロシアの前例のない開放性で、米国や他の欧州諸国と誠意をもって協力する準備ができていた。しかし、彼らは事実上、一方的な武装解除の状況で我々を圧迫し、我々を完全に破壊しようとした。1990年代、2000年代初頭にこれは起きた。我々は決して忘れない。

 我々は21年12月、安全保障の原則とNATO不拡大について、米国とその同盟国と合意することを再び試みた。だが全て無駄だった。米国の立場は変わらない。彼らは、我々にとって重要なこの問題で交渉する必要があるとは考えておらず、自分たちの目標を追求し、我々の利益を無視している。

 軍事分野でロシアは現在、世界で最も強力な核保有国の一つであり、多くの最新兵器で優位性を持つ。だが現在も、NATOが拡大するにつれ、我が国の状況は年々悪化し、より危険になっている。もはや傍観し続けることはできない。それは絶対に無責任なことだ。

 NATOのさらなる拡大や、ウクライナで始まった軍事開発は受け入れがたい。問題は、我々に隣接する領土、我々の歴史的な領土で、外部の統制下に置かれた、我々に敵対する「反ロシア」の動きが構築され、NATOの諸国の最新兵器が投入されていることだ。

 米国とその同盟国にとって、これはロシアの封じ込め政策だ。我々の国にとっては死活問題だ。誇張ではない。我々の国家、主権に対する真の脅威だ。

 ウクライナ東部情勢を巡っては、2014年のクーデターで権力を掌握した勢力が、紛争の平和的解決を放棄した。我々は8年間、平和的かつ政治的な手段で状況を解決するために可能な限りのことを行ってきたが、すべて無駄になった。

 (ウクライナ東部で)起きていることは、そこに住む多くの人々に対するジェノサイド(集団殺害)だ。(親露派の)「人民共和国」の独立を承認する決定を下した主な動機は、彼らの願望や人々の痛みだった。

 ロシアはソ連崩壊後、新たな地政学的な現実を受け入れた。我々は、かつてのソ連圏で新たに生まれた国を尊重し、これからも尊重する。しかし、ロシアは、現代のウクライナの領土からもたらされる絶え間ない脅威により、安全を感じることはできない。決定的で迅速な行動を取る必要がある。二つの「人民共和国」はロシアに支援を求めた。

 国連憲章第7章第51条に従い、ロシア議会によって批准された二つの「人民共和国」との「友好協力相互援助条約」を履行し、私は軍の特殊作戦を実施することを決定した。

 目的はウクライナの政権によって8年間、迫害とジェノサイドにさらされてきた人々を保護することだ。我々はウクライナの非軍事化に努め、ロシア市民を含む民間人に対して、多くの血なまぐさい犯罪を犯した人々を裁判にかける。

 我々の計画にはウクライナ領土の占領は含まれていない。力で強制することはしない。我々はウクライナの領土に住むすべての人々に、選択する権利が行使されることが重要だと考える。我々の行動は、脅威に対する自己防衛だ。

 ウクライナ政府軍に呼びかける。起こりうる流血のすべての責任は、ウクライナの政権の良心に委ねられる。我々の国民に脅威を与えようとする者は、誰もが、ロシアが即座に対応することを知っておく必要がある。

 ロシア国民の皆さんへ。祖国への愛が我々に与えてくれる無敵の力と、あなた方の支持を信じている。

新聞、テレビなどマスコミが報道しないロシア・ウクライナ戦争の裏側

ロシア・ウクライナ間についての本文は、別ページです。

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安心・堅実の探偵コスモサポート

探偵歴18年。たくさんの人間関係に携わり、たくさんの対人トラブルを解決に導いて参りました。 探偵業のご案内だけではなく、お悩み解決のノウハウを発信して参ります。

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